簡単にお伝えすると神経の圧迫です。ではなんの神経なのか、それは腰から伸びお尻から足先まで繋がっている神経で、人間の身体の中で一番大きな神経になります。

この坐骨神経が、なんらかの原因で「ピリピリ」「ビリビリ」「ジンジン」「チクチク」といったしびれや「ズキズキ」といった痛みが出たりします。

坐骨神経痛の原因とされているものには大きく3つあります。

①椎間板ヘルニア　②梨状筋症候群　③脊柱管狭窄症 です。

①椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは20代がもっとも多く続いて30～40代が多いです。

背骨の間にある「椎間板」（ついかんばん）と呼ばれるクッションが変形し、断裂することで椎間板の中にある「髄核」（ずいかく）が外へ飛び出します。

中腰や猫背の姿勢など前屈みになると、髄核が外へ飛び出しやすくなり、坐骨神経を圧迫し痛みやしびれを生じさせたりします。

②梨状筋症候群（りじょうきんしょうこうぐん）

梨状筋症候群は腰から始まる坐骨神経が、お尻にある梨状筋の下を通って体の表面に出てきます。野球やゴルフなど体を捻る動作の多いスポーツや草むしり、長時間のデスクワークなどで使いすぎることで、柔軟性が無くなり坐骨神経が圧迫されてしまいます。

また梨状筋は他の筋肉に比べ小さいため、頻繁的にぎっくり腰や慢性腰痛の方は無意識にお尻に力が入っている為、梨状筋症候群になりやすいです。

③脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症は50歳以上の中高年に多いが、もともと脊柱管が狭いと30～40代でなる方もいます。

加齢などで脊柱管が狭くなることで神経を圧迫し、坐骨神経痛が引き起こされます。

体を後ろに反らせると脊柱管が更に狭くなるため、背筋伸ばしたりする動作は坐骨神経痛が出やすくなるため、注意してください。

病院では坐骨神経痛は病名ではないため、以上の３つが診断書に記載されることが多いと思います。

しかし、近年の医学的・生理学的研究では神経の圧迫が原因で痛みが出ているという考えは少なくなり、新たな痛みやしびれの原因として「筋筋膜性疼痛」という概念が広がってきています。

わかりやすく説明しますと神経自体は痛みの原因ではなく、筋肉やそれを包むように全身を繋げる筋膜が痛みの原因だということです。

実際、椎間板ヘルニアがあったり、脊柱管狭窄症でありながら、腰の筋肉が硬くなくコリがなければ坐骨神経痛を感じることがなかったりする方もいらっしゃいます。

甲賀市希望ヶ丘整骨院では、坐骨神経痛に対してまずは原因となっている筋肉を見つけて早期回復に努めます。それにはハイボルト療法を行いしびれ痛みに関係している個所にアプローチし原因をしっかりとお見つけだし、さらに弱くなっている筋肉をトレーニングし、根本からしびれ痛みの出にくい身体作りを目指し治療を進めていきます。

歪んだ骨盤や姿勢も坐骨神経痛をだす要因になるため、楽トレで筋肉をさらに鍛え体幹（インナーマッスル）を強くし、中腰やデスクワークなど、同じ姿勢でいても楽になるように、筋肉の柔軟性をつけることで坐骨神経痛も改善されます。

最後に坐骨神経痛は慢性化すると治りにくい症状ではあります。ですが、原因に対して治療が出来れば足やお尻の痛みやしびれ、または繰り返す腰痛も解消していきます。まずはお気軽にご相談ください。早く治療を開始してあなたの一番辛い症状を解消していければと思います。